大切なのは早めのカウンセリング

様々な治療方法

接し方に配慮した治療法はお金がかかる傾向にあります。

昔は、大きな偏見に晒されていたうつ病患者も、今では社会から一定の理解を得られるようになってきました。また同時に、治療技術も大きく進歩しており、最近ではSSRIといった効果の高い抗うつ剤の投与が一般的となっています。しかし、うつ病は器質的な問題だけでなく、環境要因や人間関係等も大きくかかわっており、うつ病患者の接し方も治療に大きく影響してくるという見方も現れました。このことから接し方に配慮したカウンセリング療法や認知行動療法といった心理療法を取り入れる心療内科・神経科が増えてきました。  ところが、カウンセリング療法といった心理療法は保険が利かないことも多く、患者の経済的負担を増やすのも確かな状況となっています(20〜30分で3000円くらいがだいたいの相場となっています)。勿論心理療法は大切な治療法ですが、経済的な問題をいかに解決するかが今後の心理療法導入における課題となってくることでしょう。

かつてうつ病患者は危険な存在と見られ、人権さえ守られていませんでした。

そもそも昭和時代、うつ病は世間から偏見の目で見られており、そのまま精神病院へ隔離されるということも珍しくありませんでした。というのも、とある犯罪を起こした人が精神病患者だったという出来事が当時勃発してしまい、うつ病を含む精神病患者はマスコミで大きく挙げられたことから、「うつ病の人は危険な人だ」という印象を社会に与えたことが大きな一因となっていました。つまり、当時は接し方の配慮どころかうつ病の人の人権さえ守られていない状況でした。  しかし、ストレス社会になり、うつ病患者が身近な存在になり、うつ病に関する研究も進んできたことから、今やうつ病患者の治療、そのための接し方、社会的なリカバリーという点に着目されるようになってきました。